特 集●後継者に関する実態及び意識調査結果(2/3)
特 集●後継者に関する実態及び意識調査結果


約8割の企業が「子供」に継承

 図4は、図3−1において「決めている」「ほぼ決めている」と回答した企業の後継者の人選についてみたものである。「長男」が68.7%と最も多く、次いで「長男以外の子供」12.4%と、8割を超える企業が現経営者の子供に事業を継承させるとしている。以下、「従業員」8.1%、「子供以外の親族」6.6%、「その他」2.3%、「社外の人材」1.9%となっている。

図4

 図5は、図4において「長男」「長男以外の子供」と回答した企業の子供を後継者にする理由についてみたものである。「現経営者の気持ちをいちばん理解しているから」が42.6%と最も多く、以下、「経営者にふさわしい能力があるから」24.1%、「代々世襲相続してきたから」14.8%、「資産を引き継ぎたいから」14.4%、「その他」4.2%となっている。

図5

後継者未決定の理由
「人的理由」が49.4%

 図6は、図3−1において「決めていない」と回答した企業の決めていない理由についてみたものである。「適任者がいない」24.7%、「子供に後継者となる意思がない」19.2%、「子供がいない」5.5%となっており、全体で約5割の企業が「人的理由」を挙げており、次いで、「時期尚早」18.1%、「廃業予定である」4.9%、「その他」27.5%となっている。「その他」の主なものは、「親会社が決定する」、「株主総会で決定する」、「先行きへの不安から継承すべきか悩んでいる」、「企業合併により事業継承する」等となっている。

図6



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