東北地域研究シーズデータベース

超伝導理論

異方的超伝導,トポロジー,スピントロニクス
ロジック メモリ パワー・ディスクリート アナログ・センサー・MEMS(磁気、生体、圧力など) ウェハ・物性 通信・5G・アンテナ・IoT 設計・開発

研究シーズの特徴・独自性

超伝導研究は1911年のカマリング・オネスによる発見から100年以上の長い歴史がありますが,現在でも新たな超伝導体が発見され続けており,今後も基礎・応用の両面においてさまざまな知見が得られることが期待されるvitalな分野です.超伝導体はその最も大きな特性としてゼロ電気抵抗と完全反磁性が挙げられます.ところが銅酸化物高温超伝導体や鉄ヒ素超伝導体,トポロジカル超伝導体などといった非従来型超伝導体では,ゼロ電気抵抗や完全反磁性以外にも様々な特性を示すことが期待され,それらを用いることで超伝導スピントロニクスなどの多様な機能が発現する可能性があります.こうした多機能超伝導体の開発の基盤となるような理論研究を目指しています.

産学連携の可能性

金属や半導体で起こる現象が超伝導でどのようになるかは,基礎・応用いずれの観点からも興味深く重要なテーマであると考えています.特に,半導体で議論されているスピントロニクスを超伝導体で展開することは大変ホットなテーマであり,産学間の連携によって大きく発展することが期待されます.

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弘前大学
大学院理工学研究科/理工学部数物科学科
教授: 御領 潤