工藤 昌子(くどう しょうこ)様
【工藤建設(株) 取締役 】
昭和27年生 水沢市出身 勤続20年
工藤建設株式会社 会社概要 |
所在地 |
水沢市田小路51 |
TEL 0197-23-4642 |
FAX 0197-25-7609 |
資本金 |
2,000万円 |
社 長 |
工藤 一博 |
従業員 |
42人 |
売上高 |
910百万円(平成10年12月見込み) |
創 業 |
昭和37年8月(創業 昭和25年11月) |
事業内容 |
土木工事請負業 |
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業歴は約50年、この間の変遷は。
工藤:先代から、つまり現会長ですが、かれこれ50年近く土木工事業を営んでおります。お陰様で細々ながらもここまでくることが出来ました。
情報化に熱心とうかがいましたが。
工藤:昭和60年頃から表計算ソフトで現場の数量計算をしていました。取締役になったころにはデータベースソフトで、簡単なプログラムを組んで経理をしていました。そろばんも電卓も不得手なものですから、一番早く間違いの少ない計算方法でした。
現在はどうなんですか。
工藤:平成9年3月に情報化についての指導を受けたのがきっかけで、全社的な情報化に取り組み、去年の6月から社内LAN運用しています。業務の8割は継続反復するもので、残り2割が独創的なものだと思うのですが、この独創的な業務を処理する場面でこそ情報化が貢献できるのではと信じています。また、社員一人ひとりがパソコンに習熟し、さらに情報を活用できる体制を作り上げ、ひいては現場が利益を生みだすことに結びつく「情報化」にしたいと考えています。
「中小企業創造法」の認定を受けて いますが、その内容は。
工藤:ゴミ焼却の際に生じるダイオキシンは社会的な大問題になっていますが、「ダイオキシンを発生しないで生ゴミを燃やす真空乾燥炉」が認定対象になった事業です。これは、勿論社長のアイディアですが、私が平成4年頃から「市民リサイクルの会」に関わり、ゴミを追っかけていることに少しは触発されたのかもしれません。
それと風力発電装置を試作し、試運 転を始めたそうですが。
工藤:技術的なことは全くの素人ですので、社長の言ですが、この風車は本来反発し合う四方からの風を全て順風に変える仕組み、これをガイド弁といいますが、この弁があることが画期的なそうです。何よりも、私とすれば環境に負荷をかけずにエネルギーを得られることが当社のコンセプトに合致していますので、嬉しいことです。県や岩手大学の協力を得て、近々石鳥谷町で実験の運びになっています。
今後の経営戦略なり展望などは。
工藤:社長も常々話すとおり、これからは「大混乱」の時代ですので、本業の土木工事業に軸足を置きながらも、風力発電装置等の分野にも積極的に取り組み、社会に貢献できる企業を目指したいです。社内情報化もそれなりに進み、従業員にも恵まれていますので、この夢の実現に努めます。
社長とのチームワークなどは。
工藤:会社にとって社長は「気」という存在だと思っています。情報は「血液」だと思いますので、イントラネットが登場してベースとなる情報を運べるようになりました。社長を未来とすると、スタッフは現在です。私は、その後を丹念に落ち穂拾いして歩くことが役割だと考えています。迅速、的確な判断が下せるような環境を整備しておくことを実現したいです。そのためにも、まず8割の平らな、継続反復する仕事から取り組んでいきたいと思います。そうすればおのずと仕事の質が変わってくるのではないでしょうか。
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