
「他利自利」を標榜し、さらに「提案型企業」を目指す |
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角田 健一 様(かくた けんいち)様
【株式会社長門建設 代表取締役専務】
昭和26年生 宮古市出身 勤続 6年
(株)長門建設 会社概要 |
所在地 |
宮古市崎山4-163 |
TEL 0193(62)2089 |
FAX 0193(64)1819 |
社 長 |
長門 充 |
資本金 |
5,000万円 |
従業員 |
48名 |
売上高 |
14億7千万円 (平成9年12月期) |
創 業 |
昭和55年5月 |
事業内容 |
土木工事業 |
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社長とのご関係は。
角田:
社長は妻の実兄ですので、私にとっては義兄ということになります。それと、私は宮古高校のレスリング部に入っていましたが社長は別の運動部でしたので、その頃からのつき合いです。このため、お互いに気心は十分に知り合っているつもりです。
専務のご経歴などは。
角田: 昭和45年に高校を卒業しましたが、その後もレスリングを続けたかったので、岐阜県のある会社に勤務しました。岐阜県代表で国体にも出ました。 その後、一念発起し岐阜県で事業をおこしましたが、ものの見事に失敗しました。その間、結婚もしたわけですが、宮古市に帰ってきたのは昭和55年です。宮古では画商のようなことのほか、ソフト会社と(中華)そば屋をしました。独特の味をだしていたのでそば屋の方は結構繁昌していましたが、懇望する人がいたのでここの専務就任と同時に譲りました。前後しますが、平成4年に前社長が亡なったのにともない、現社長から専務になるよう要請がありました。それまで非常勤で監査役をしていた関係などもあり、結局は引き受けました。
これまでのご苦労話は。
角田:
専務に就任した平成4年の経営内容は、このままでいけば最悪の事態に陥ることは必至でした。当時から社長はアクセル役、つまり営業をして仕事を確保する役目を、私はブレーキ役を、つまり経費の節減等と役割を分担して対応しました。一応の状態になるまで3年を要しましたが、私にとっては本当にいい経験・勉強をしました。あの時のことを考えれば、大抵のことはできると思います。
海洋土木が主体ですが、自慢できる 点などは。
角田:
当社は海洋土木が約6割、それ以外の土木と民間建築がそれぞれ2割です。海洋土木は台船を使い魚礁の設置や増殖場の造成などで、施工場所は田野畑村から市内重茂までです。自慢できるかどうかわかりませんが、増殖場の完成後1年を目処にお客様へのサービスとして追跡調査をしています。このため、専任の潜水夫もおります。
建設業界全体が厳しい中、貴社の対策なり抱負などは。
角田:
この業界の見通しは極めて厳しいですが、この中にあって社是である「他利自利」の実現を目指したいと考えています。また、現在もそれなりに行っていますが「提案型企業」にさらに徹したいと考えています。そのためには、民間建築部門を強化するとともに、海底のヘドロの浚渫等の環境土木にも力をいれていきます。幸い、建築部門では香川県のある会社と提携し、木材をほとんど使用しない「スチールハウス」を建築していますが、徐々にお客様が増えています。環境土木はもちろん、スチールハウスも老朽化すれば廃棄物は再利用ができ、環境対応面での共通した利点があります。
お忙しいでしょうが、ご趣味などは。
角田:
地域柄若い頃から海釣りを続けていますし、国内、海外を問わず旅行をしています。旅行は、現地に行って初めて知るないしは理解が出来ることが魅力ではないでしょうか。

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