(2/5)



経営者自身のセミナー受講「60代」8割を超す

 図4は、経営者の年代と過去1年間の経営者自身のセミナー受講についてみたものである。全体では「受けた」73.2%、「受けなかった」26.6%となっている。これを経営者の年代別にみると、60代では「受けた」が82.5%と全年代中最も高く、30代では「受けた」が62.5%と全年代中最も低い。40代50代は、ほぼ平均的である。
総じていえば、年令層があがるにつれ自己啓発意欲が高くなる傾向が窺われる。
従業員の規模に比例し積極的な能力開発

 図5〜図7は、(経営者、管理者、従業員を問わず)能力開発の推進状況についてみたものである。全体では「計画的に行っている」が10.7%、「必要に応じて行っている」が66.7%、「特に行っていない」が22.4%となっている。

 これを業種別にみたものが図5である。鉱業・建設業では「計画的に行っている」が15.6%、「必要に応じて行っている」が73.3%で、いずれも全業種中最も高い。製造業は「計画的に行っている」と「必要に応じて行っている」を合わせて80.9%あり、鉱業・建設業に次いで高い。卸売業、小売業では「計画的に行っている」と 「必要に応じて行っている」を合わせてそれぞれ66.7%、68.5%であり、他の業種に比べて低い。運輸・サービス業は概ね全業種平均と同じである。

次にこれを経営者の年代別にみたのが図6である。「計画的に行っている」と「必要に応じて行っている」を合わせた割合は、30代で68.8%、40代で73.5%、50代で78.2%、60代で82.4%と年代があがるに従って高くなっている。

図7は、従業員規模別にみたものであるが、規模に比例して能力開発を行っている割合が高くなっている。つまり、「計画的に行っている」は1〜5人では皆無であるが、301人以上では50.0%、101〜300人では21.8%、51〜100人では16.7%、21〜50人では12.9%、6〜20人では5.6%となっている。特に101人以上では、ほぼ全部の企業が、計画的ないしは必要に応じて能力開発の推進をしている。



| 前のページへ |   | 次のページへ |

目次に戻る